貴景勝、小結昇進 貴乃花部屋初の新三役 会見に貴親方は不在「一人で行ってこい」

[ 2017年12月26日 12:28 ]

小結に昇格した貴景勝は番付を手にする
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 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月14日初日、両国国技館)の新番付を発表し、21歳の貴景勝(貴乃花部屋)が新小結に昇進して東に座った。貴乃花部屋からの新三役は、元横綱・貴乃花が04年2月に二子山部屋を継承してから初めて。兵庫県出身では12年名古屋場所の妙義龍以来となった。

 貴景勝は両国国技館の記者クラブで会見に臨み「貴乃花部屋の恥にならないように頑張りたい。勝っておごらず、負けて腐らず。精神面が上下せず、気持ちの強い力士になりたい」と決意を口にした。

 元横綱・日馬富士の暴行事件で被害者となった十両・貴ノ岩の弟弟子。貴乃花親方は弟子の昇進会見について、新十両の時だけ同席するとの方針を示しており、この日も不在。「一人で行ってこい」と貴景勝を送り出したという。会見にはテレビカメラ8台、約70人の報道陣であふれ返った。会見前には記者クラブの幹事社から「晴れの場なので節度のある質問を」との申し入れがあった。

 初土俵から所要20場所での新三役は師匠の現役時代と同じで、年6場所となった1958年以降に初土俵を踏んだ力士(幕下付け出しは除く)では10位タイのスピード出世だ。貴景勝は師匠に教わった点を「全てというか精神論。普段の稽古場の姿勢、普段の生活が大事だと言われている」と強調する。

 帰り際に一連の事件の影響を聞かれると「全くない。いろいろと思うことはあるが、僕が言うことでもなく、言う立場でもない」と自然体を貫いている。貴ノ岩は九州場所を全休したため、東前頭8枚目から東十両3枚目に下がり、12場所連続で在位した幕内から落ちた。貴景勝は稽古をつけてくれた兄弟子の復帰を願う気持ちについて聞かれると「それはもちろん」と言い切った。

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2017年12月26日のニュース