【大隅潔の目】貴親方が聴取に応じた理由 愛弟子の番付発表前日に一区切り

[ 2017年12月26日 08:00 ]

部屋の前に集まった報道陣をかき分けるように車に乗り込む貴乃花親方
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 貴乃花親方がこの日聴取に応じたのは、愛弟子の晴れの会見前に、一区切りを付けたかったということだろう。初場所で貴乃花部屋第1号の三役力士となる、貴景勝の番付発表会見がきょう26日に行われる。それに水を差したくないとの思いがあったのではないか。

 ただ、その会見が行われるのは江東区の貴乃花部屋ではなく、両国国技館の大広間。会見には大勢の報道陣が来ることが予想されるため、国技館を借りることになったのだろう。この日の聴取に貴乃花親方は弁護士を同席させていたと聞く。協会としては早く事件を収束させたいと考えているだろうが、貴乃花親方にすれば、これから補償といったところまで話を持っていかざるを得ない状況。そういう中で、国技館で会見というのは違和感も覚えるが、お祝い事はお祝い事として、番付発表前日に聴取に応じることで、貴乃花親方なりの誠意を見せたのではないか。 (東京相撲記者クラブ会友)

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