稀勢の里 シンプルな言葉に込めた思い 亡き先代師匠の口上に重ね…

[ 2017年1月25日 10:47 ]

タイを持ち上げ笑顔を見せる稀勢の里
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 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)番付編成会議後に臨時理事会を開き、稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)の第72代横綱昇進を満場一致で決めた。引き続き都内で伝達式が行われ、稀勢の里は「謹んでお受け致します。横綱の名に恥じぬよう、精進致します」と口上を述べた。

 大関昇進の際の「大関の名を汚さぬよう精進します」という口上に続き、この日も四字熟語を使わずに自らの気持ちを表現した稀勢の里。伝達式後の会見では「ちょっとかんでしまった」と笑いを誘い、「自分の今の気持ちをそのまま伝えた」と口上に込めた思いを説明した。

 先代師匠の元鳴戸親方(元横綱・隆の里)は1983年に第59代横綱となった際、「謹んでお受けします。これからは一層稽古に励み、節制に努め、栄誉ある横綱を汚さぬよう、努力、精進致します」と口上を述べた。その師匠に習うかのように、シンプルに、自らの言葉で積年の思いを表現した稀勢の里。「先代師匠と出会わなければ今の自分はない。感謝しかない」と天国の師匠への感謝を語り、大横綱への道を進んでいくことを誓った。

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