瀬古リーダーのマラソン改革 東京メダルへ練習量増やせ

[ 2016年11月4日 05:30 ]

東日本実業団対抗駅伝 ( 埼玉県 )

 日本陸連が新設した長距離・マラソン強化戦略プロジェクトのリーダーに就任した陸上DeNAの瀬古利彦総監督(60)が3日、東京五輪に向けた改革へ意欲を見せた。この日はチームを率いて埼玉県内で行われた東日本実業団対抗駅伝に参戦し、3時間49分7秒で2年連続の3位だった。優勝は3時間47分45秒で日清食品グループ。2位は3時間48分34秒のカネボウだった。

 日本マラソン界の改革を託された瀬古氏だが、惨敗したリオデジャネイロ五輪を含め、現状には危機感ばかりを募らせた。「今の練習だったら100%メダルは無理。死ぬぐらいの気持ちでやらないと。指導者もケガを恐れている」。ケガの回避を優先し、練習量が減っていることを低迷の大きな要因として指摘。そのうえで、13日には17年世界選手権女子マラソン代表選考会を兼ねて行われるさいたま国際マラソンを視察し、コーチらへの聞き取り調査も行う意向だ。また、新たな選手発掘に向け、マラソンに取り組んでいない実業団へ出向き、企業のトップにマラソン強化を直談判することも示唆した。

 「リオの成績を見れば物凄く心配。僕だって貧乏くじ引きたくないよ。でも、東京五輪があるから。ノウハウを伝えていかないと」。東京五輪での復活をにらみ、瀬古イズムの注入を進める。

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2016年11月4日のニュース