ベイカー大物ぶり発揮 金メダルの喜びは「憧れの」SMAPとの共演

[ 2016年8月25日 06:15 ]

「SMAP×SMAP」の収録に参加できたことが金メダルを獲得してよかったことと答えるベイカー茉秋(中央)

 リオデジャネイロ五輪の柔道男子90キロ級で金メダルを獲得したベイカー茉秋(ましゅう、21=東海大4年)の強烈な“一本”がさく裂した。選手団本隊の帰国となった24日、ベイカーはメダリストによる会見に出席。テレビ朝日関係者の質問に対し、フジテレビ「SMAP×SMAP」出演を報告し、場内を爆笑の渦に巻き込む一幕があった。この大物ぶりで、20年東京での連覇は堅い!?

 リオ選手団本隊の会見は、メダリストが勢ぞろいし、全員が国民の応援に対する感謝の言葉を語るハートフルな雰囲気に包まれていた。来月7日に開幕するパラリンピック、そして20年大会への機運醸成が最大の目的。ベイカー自身も「子供の頃からの夢だった金メダルが獲得できて本当にうれしかった。熱い応援ありがとうございました」とビシッと決めた――はずだった。

 しかし、質疑応答で空気は一変する。テレビ朝日関係者が、一足早く帰国していたベイカーと体操の白井を指名し「時間がたちましたが、金メダリストになってラッキーだったと実感したことは?」と質問されると、ニヤリとした21歳がマイクを握って語り始めた。

 「あのー、今日なんですけども、ビストロSMAPの収録に参加させていただきまして、僕が初めて買ったCDが“世界に一つだけの花”で、小さい頃からの憧れの方々と共演できたのが、金メダルを獲ってよかったと思うことです」

 すでに帰国していた柔道代表の集合は、午後から。この日の午前中、ベイカーが参加していたのは、SMAPが解散発表後初の収録となった「SMAP×SMAP」(フジテレビ)だったのだ。他局の番組名が出てきたことに慌てたテレ朝関係者が「他にありませんか?」と苦笑いで問い返したが「他は特にありません」と切り返すと、場内は爆笑に包まれた。

 持ってる男だ。強豪ひしめく90キロ級で、2度の世界選手権は銅メダル止まり。ところが、今年は6月のマスターズで優勝し世界ランク1位に上昇し、初出場の五輪で一気に頂点へと駆け上がった。五輪前からイケメンぶりに注目は集まっていたが、コメントにも“力”があるところを証明した。

 ただし、浮かれているばかりではない。ツイッターではエアロバイクの数値を写真でアップし、練習を再開していることを示唆。若き金メダリストは、味わった“ラッキー”を力に変え、すでに東京での連覇に向け、走りだしている。

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2016年8月25日のニュース