政府、伊調に国民栄誉賞授与を検討 女子個人初の五輪4連覇

[ 2016年8月25日 20:34 ]

4個目の金メダルにを手に笑顔の伊調

 政府は25日、リオデジャネイロ五輪のレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨選手(32)に国民栄誉賞を授与する方向で検討に入った。前人未到の偉業を成し遂げ、国民に感動や勇気を与えたなどと評価した。政府関係者が明らかにした。

 伊調選手が授与されれば、レスリング界で2012年に受賞した吉田沙保里選手(33)に続いて2人目になる。吉田選手はリオ五輪女子53キロ級で銀メダルを獲得した。

 伊調選手は04年のアテネ、08年の北京、12年のロンドンの各五輪で金メダルに輝いた。リオ五輪の決勝戦では、試合終了間際に逆転勝ちを飾った。

 世界選手権では初出場の02年から負けておらず、これまでに10度の優勝を誇る。その他の試合を含め、03年3月の国際大会で1度負けた後は勝ち続けた。日本レスリング協会によると、今年1月にロシアでの国際大会で13年ぶりの黒星(不戦敗を除く)を喫するまで、189連勝を記録した。

 国民栄誉賞は1977年に創設された。五輪金メダリストでは吉田選手のほか、柔道の山下泰裕、女子マラソンの高橋尚子両氏に授与されている。

 安倍政権は、これまでに大相撲の元横綱大鵬の故納谷幸喜氏、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄、巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜両氏に授与した。

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