年寄名跡証書引き渡し訴訟 春日山親方に1億7160万円支払い命令

[ 2016年8月3日 05:30 ]

 大相撲の春日山親方(元幕内・浜錦)が、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内・春日富士)に年寄名跡証書の引き渡しを求めた訴訟の判決が横浜地裁川崎支部で言い渡され、春日山親方が証書を所有するには対価として1億7160万円を岩永氏に支払うことを命じた。

 春日山親方は岩永氏が日本相撲協会退職後も不当に証書を所有しているとして13年に提訴。判決では、証書は名跡などを継承できる価値を体現しており、岩永氏には対価が支払われるまで自らの元にとどめ置く権利があると認定した。

 岩永氏は「だまし取っていないことが認められて良かった」と述べた。春日山親方は証書返還が認められたことを評価したものの、根拠が示されないまま相当対価が出されたことを「誤った判決」と捉え、協議していくとした。

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2016年8月3日のニュース