元大関・千代大海の佐ノ山親方が九重部屋を継承

[ 2016年8月3日 14:48 ]

九重部屋を継承した元千代大海・九重親方

 元大関・千代大海の佐ノ山親方(40)=本名須藤龍二、大分県出身=が3日付で年寄「九重」を襲名し、元横綱・千代の富士の前親方が死去した九重部屋を継承した。日本相撲協会が同日発表した。

 元千代大海の九重親方は1日に九重部屋で取材に応じた際、亡くなった前親方について「血のつながりはないが、父親としてずっと思っていた」と心境。九重部屋付き親方として弟子の指導に当たっていたが「生前時、次におまえが引っ張っていけと言われていた。これから不安にならないように頑張らせていただきます」と決意を述べていた。

 九重親方は若い頃、ケンカに明け暮れた悪ガキだったという。金髪にそり込みを入れて、入門を申し込みにいくと前親方が「その頭を何とかしてこい」と一喝。心を入れ替えて弟子入り。師匠の厳しい指導で、番付を駆け上がり、大関まで昇進した。優勝は3度で大関在位65場所は魁皇と並んで歴代最多。

 九重部屋には7月の名古屋場所時点で、幕内・千代鳳関ら6関取など力士13人が在籍。これまで北の富士、北勝海、千代の富士の3横綱を輩出した名門で、千代の富士の31度を筆頭に部屋別の優勝回数では52度でトップ。

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2016年8月3日のニュース