琴音 悔しさバネに67、4差3位 姉妹Vも視界に

[ 2016年6月25日 05:30 ]

18番、セカンドショットを放つ堀琴音

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ 第2日

(6月24日 千葉県袖ケ浦市 カメリアヒルズカントリークラブ=6541ヤード、パー72)
 9位から出た堀琴音(20=東芝)が8バーディー、3ボギーの67をマークして通算8アンダーに伸ばし、首位と4打差の3位に浮上した。13年に姉・奈津佳(23=サマンサタバサ)が勝った大会でツアー初優勝を視界に捉えた。大会記録に並ぶ64で回ったペ・ヒギョン(23=韓国)が通算12アンダーで単独首位に立った。

 堀は8バーディーを稼いだ。1番で4メートルのバーディーパットを決めると、8番も4メートル、11番は6メートルのチャンスを生かした。5番と7番はいずれも残り95ヤードから52度のウエッジで1メートルに付けてスコアを伸ばし、18番は残り92ヤードから52度のウエッジでピン奥3メートルに突っ込みバーディー締め。「バーディーを多く取れたところがいい。ショートアイアンもウエッジも良いし、3~4メートルのパットが入ってくれた」とはにかんだ。

 2週前に味わった悔しさが原動力になっている。地元の神戸で開催されたサントリー・レディース。2位で臨んだ最終日に75を叩き10位に沈んだ。「凄く悔しかった。単独首位じゃなかったし、チャレンジャーでなければいけないのに緊張して自滅した」。追う立場なのに守りに入った末に崩れた自分が許せなかった。この日は3ボギーを叩いたが、ひるむことなく攻め抜いた。

 3年前のこの大会で姉・奈津佳が、4日間大会(72ホール)の最少ストロークのツアー記録を更新する通算21アンダーでツアー2勝目を挙げた。姉の快記録について堀は「21アンダーなんてありえない」と感嘆の声を上げたが、今年は自身のツアー初優勝が射程圏内にある。勝てば福嶋晃子、浩子に次ぐツアー史上2組目の姉妹優勝、ツアー初の姉妹による同一大会制覇の快挙達成になる。

 今季ここまでの自己採点は「50点」と辛めだ。14戦に出場し予選落ち4回、トップ10入り2回。アマチュア時代からツアーで活躍してきただけに満足できるはずがない。巡ってきたチャンスを逃すわけにはいかない。残り2日間に向け「目の前のボールに集中することが大事」と力を込めた。 

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