北島 指導者は目指さず「あえてそこに勝負しない」

[ 2016年4月11日 05:30 ]

晴れやかな表情で引退会見に臨む北島

北島康介引退会見

(4月10日 東京辰巳国際水泳場)
 【北島に聞く】

 ――どんな競技生活だった?

 「平井先生が北島康介というレールをつくってくれた。一緒に五輪や金メダルを目指そうと言われて半信半疑だったが、自分の夢を実現できると思わせてくれた」

 ――ベストレースは?

 「08年北京五輪の100メートル。ダーレオーエンが強くて、100%勝てないかもというのがあった中、パーフェクトな会心のレースができた」

 ――一番苦しかった時期は?

 「02年パンパシの棄権が一番涙した。肘に注射打ったし、俺こんなんで水泳するの!?と。肘にハリ何百本も打って苦しかった。試合に出られない悔しさを感じた」

 ――名言をたくさん残した。

 「チョ~気持ちいい、は泣きたかったのを我慢して出た言葉だし、流行語大賞を獲ったのも不思議だったし、流行でも何でもないじゃん。今はネタにしています」

 ――4年後に東京五輪が開催される。

 「もうちょっと早く来てほしかった。そうしたら成績が変わっていたかもしれない。ただ僕が生まれ育った町に五輪が来るので、とても興奮してしまうと思う」

 ――今後はどうする。

 「平井先生に指導してもらって、指導者になりたいと思ったことはない。僕の中の一番のコーチは平井先生。あえてそこに勝負しない。今は自分の会社に目を向けてやっていけたらと思う」

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2016年4月11日のニュース