プロ2戦目の三ケ島 孝行娘だ4位!休職中の父に恩返し

[ 2016年3月12日 05:30 ]

父・素直さん(左)をキャディーに9番ホール、2打目の戦略を考える三ケ島かな

女子ゴルフツアー・ヨコハマタイヤPRGRレディース第1日

(3月11日 高知県香南市 土佐カントリークラブ=6217ヤード、パー72)
 プロデビュー2試合目の三ケ島かな(19=ランテック)が3バーディー、1ボギーの2アンダー、70で4位と好発進した。キャディーを務める父・素直さん(45)は休職中で現在、無給。親子タッグで父をも救う初の予選突破を目指す。キム・ハヌル(27=韓国)が7アンダー、65で単独首位。4打差の2位にイ・ボミ(27=韓国)、鈴木愛(21=Salesforce)がつけた。
【第1R】

 びっくりぽん!とはこのことだろう。アマチュア時代を含め、プロツアー3試合目の三ケ島が連日77を叩き予選落ちだった前週から一転、この日は70をマーク。「上がってびっくりです」と目を丸くした。

 インから出て13番で6メートル、16番では「寄ればいいかなと思った」10メートルのバーディーパットが入った。7番パー5で右に曲げて唯一ボギーを叩いたが、上々の内容だった。

 昨夏のプロテストに失敗も、最終予選会を5位で突破。今季のほぼ全試合の出場権を得た。シングルの腕前の父に指導も受けていたため、キャディーとして同行してもらえるようお願いした。「有休を使っても足りないし…」と悩んだ父は勤務先の運送会社「ランテック」の社長に相談。すると「応援するから全部ついていってあげなさい」と特例で3~11月の休職を認めてくれた上に所属スポンサーにも名乗り出てくれた。

 オフには所属事務所が同じ縁でプロ野球DeNAの三浦大輔投手(42)と合同合宿も実施。「頑張ってね」と背中を押された。周囲の熱い支援でプロとして歩み始めた美人プロ。「へそくりがどんどん減っていく」。無給の父を安心させるスコアを出し、初の予選突破を目指す。

 ◆三ケ島 かな(みかしま・かな)1996年(平8)7月13日生まれ、福岡県出身の19歳。10歳からゴルフを始め、沖学園高では13、14年九州ゴルフ選手権春季大会個人連覇。昨年の最終予選会を5位で突破し、今年1月にプロ転向。1メートル64、51キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2016年3月12日のニュース