大野「野球、サッカー、ラグビーと言われたい」3大スポーツ入りを!

[ 2015年12月8日 05:30 ]

「FOR ALL 2015」グランプリを表彰された山田哲人(左)とラグビーワールドカップ2015日本代表の大野均

スポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2015」表彰式

(12月7日)
 世界を驚かせた男たちに、新たな勲章が加わった。ラグビー日本代表を代表して晴れの舞台に出席した日本代表歴代最多の96キャップを持つ鉄人・大野は「光栄です。4月に合宿を開始後、180日のうち160日を費やしてW杯で勝つという目標のためにやってきた」と喜びをかみしめた。

 9月19日のW杯初戦の南アフリカ戦、大野は右ロック(5番)で先発。当時世界ランク3位、W杯優勝2度のラグビー界の巨人に対し、大野は骨身を削るタックルを繰り返し、密集に頭から突っ込んだ。敗戦にまみれていた日本のW杯の歴史を変えるという目標を、3勝を挙げて達成。さらには日本に一大ラグビーブームを巻き起こし、その流れは今も続いている。

 今回が3度目のW杯だった大野も「4年前は帰国後、町の人から“お疲れさま”と声を掛けられたが今回は“ありがとう”になった。日本のファンにエネルギーを与えられたと思う」と実感する。壇上で木佐彩子アナウンサーから「うちの息子が中学生でラグビー部があり、部員が急にモテるようになったと言っていた」と振られると「うれしいですね。ラグビー選手がモテるというのは」とも答えた。身近なところでラグビー熱を感じられる現状こそ、大野ら選手が望んでいたことだ。

 4年後にはそのW杯が日本で開催される。現在37歳で、W杯中に日本最年長キャップも更新した大野も「現役でいる以上は、代表を目標に置かないといけない」と41歳での出場をもくろむ。そして現在のブームを文化に変えて、アジア初のW杯を盛り上げることも、代表選手たちに与えられたこれからの使命でもある。

 「五郎丸選手、格好いいですよね。それに負けないくらい格好いい男たちが、勇気と覚悟を持って、体を張ってトップリーグでプレーしている。少しでも多くの方に見ていただき、今の流れを大きなうねりにできるよう頑張る。野球、サッカー、ラグビーと言われる存在にしたい」。ラグビーを3大スポーツに。その思いを胸に、日本のヒーローたちは戦い続ける。

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2015年12月8日のニュース