遼バラエティー出る!広報マン任せろ ツアー観客減止める

[ 2015年12月8日 05:30 ]

MIP賞の石川(右)は海老沢会長と笑顔を見せる

 石川遼(24=CASIO)が男子ゴルフの広報マンになる。日本ゴルフツアー機構(JGTO)は7日、都内で男子ツアーの表彰式を開き、石川はファン投票で選出される「Most Impressive Player賞」を受賞した。男子ツアーの観客減少に危機感を抱く石川はオフもテレビ番組出演などで積極的にPRする意向を示した。

 初の日本タイトル獲得となった日本シリーズJTカップ優勝から一夜明け、石川は「体が痛い。それだけクラブを振れていたんだと感じる」と感慨深げに話した。

 この日、勲章が1つ増えた。ファンが選ぶ「Most Impressive Player賞」を9年連続で受賞。「こういう賞を受けたからには、これから1年間ファンの皆さんに強い印象を与えるように頑張る」と決意を新たにした。

 そして「今年は秋からの3カ月で優勝争いを3、4回できた。自分のゴルフはいい方向に行っている」と今年を振り返りつつ「(来年も)優勝争いがしたい」と来るべき16年に思いをはせた。

 ただ胸中には希望ばかりではなく憂慮もある。男子ツアーは近年、観客動員減少に歯止めがかからない。今季も年間33万6427人で昨年から5万人近く減少した。

 自身の人気で会場に大ギャラリーが押し寄せた時代を知る石川は「選手一人が呼べるファンの数が女子ツアーより少ない。女子にはイ・ボミさん、上田さん、大山さん、渡辺さんとか人気選手がいて予選ラウンドからギャラリーが多い」と年間37試合で56万480人を集めた女子ツアーと比較し危機感を口にした。

 そして「たくさんの人にゴルフに触れてもらうために何かをやるべき」とファンを増やす活動の必要性を唱え「テレビ番組出演のオファーをもらっているのでゴルフをアピールしたい」と自らが広報マンとなりバラエティー番組などに出演して魅力を伝えていく意向を示した。

 陸上十種競技の元日本チャンピオンでテレビなどで陸上の魅力を伝えているタレント武井壮(42)に刺激を受けている。「武井さんも陸上を盛り上げることをやっている。その考え方は(自分にとっての)ゴルフ界に共通する。自分がやれることはできるかぎりやりたい」と力を込めた。年内も沖縄で合宿を張るなどトレーニングは続けていくが合間を縫ってゴルフ人気復活のために一肌脱ぐつもりだ。

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2015年12月8日のニュース