ロシア反ドーピング機関「不適格組織」認定 WADA理事会で

[ 2015年11月20日 05:30 ]

 世界反ドーピング機関(WADA)は18日、米コロラド州コロラドスプリングズで理事会を開き、ロシア陸上界の組織的なドーピング問題に関与した同国の反ドーピング機関を、全会一致でWADAの規定を順守していない「不適格組織」と認定した。モスクワにあるドーピング検査所は既にWADAから公認を取り消されている。今回の認定でロシアは国際陸連から暫定資格停止処分を受けた陸上だけでなく、他競技でも国際大会の開催や招致が難しくなる。

 この冬ロシアではスピードスケートの世界距離別選手権などが予定されており、開催地変更などの可能性がある。国内で実施するにはWADAが認定するロシア国外のドーピング検査所に検体を輸送する必要がある。WADAのリーディー委員長は「陸上以外の競技でも不正の疑いがあるのも承知している」と語った。アルゼンチン、ウクライナ、イスラエル、ボリビア、アンドラも検査態勢の不備などから不適格組織と判断された。

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2015年11月20日のニュース