錦織 苦しみながらもフルセットの激闘制し3回戦進出

[ 2015年11月4日 21:06 ]

マスターズ・パリ大会2回戦でシャルディーと対戦した錦織(AP)

 男子テニスのマスターズ・パリ大会は4日、パリで行われ、シングルスで世界ランキング7位の第6シード、錦織圭(25=日清食品)は初戦の2回戦で同32位のジェレミー・シャルディー(フランス)と対戦。7―6、6―7、6―1と辛勝ながらも3回戦進出を決めた。

 苦しい戦いだった。第1セット。互いにキープし5―5で迎えた第11ゲームで先にブレークに成功。そのまま押し切るかと思われたが、続く第12ゲームでセットポイントを握りながら、ファーストサーブが入らず逆にブレークバックを許した。それでもタイブレークを7―4で奪い、このセットをものにした。

 第2セットもキープ合戦となり、先に錦織にチャンスが訪れる。第6ゲームで40―0とブレークチャンス。だが、3連続ポイントを奪われ追いつかれると、その後も3度のブレークチャンスをものにできず、結局、相手にキープを許した。第11ゲームにはブレークチャンスを握られながらも、ここをしのいでサービスゲームをキープ。だが、タイブレークを6―8で落とした。

 フルセットにもつれこんだ接戦。ミスが目立ち始めたシャルディーに対し、錦織は第3ゲームでブレークに成功。さらに第5ゲームもブレークし4―1と引き離すと、最後は第7ゲームもブレークし6ゲーム連取で勝負を決めた。 

 年間獲得ポイントの上位8人によるATPツアー・ファイナル(15日開幕・ロンドン)は2年連続出場を決めている錦織。10月下旬からのスイス室内を右肩の痛みで欠場したが、1日の会見では「調子は良くなっているので大丈夫。大ごとではない」と順調な回復ぶりを強調。今大会は昨年4強入りした実績もあり「思い切ったプレーができれば。しっかり勝って自信をつけたい」と優勝を目標に掲げていた。

 錦織は順当なら3回戦でリシャール・ガスケ(フランス)、準々決勝で第2シードのアンディ・マリー(英国)と当たる。

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