遠藤 1番人気応える!白鵬超え…指定懸賞幕内トップ279本

[ 2015年9月13日 05:30 ]

秋場所前最後の稽古で四股を踏む遠藤

 大相撲の秋場所は13日、東京・両国国技館で初日を迎える。先場所10勝を挙げて東前頭7枚目まで番付を戻した幕内・遠藤(24=追手風部屋)は懸賞の本数でも“右肩上がり”。15日間の指定懸賞が先場所よりも95本増え、圧倒的な本数で幕内トップとなることが判明した。今年3月の春場所で負った左膝の大ケガの不安も少なくなり、悲願の三役昇進に向けて視界良好だ。

 和製ホープへの注目度はまだまだ上がり続けている。秋場所15日間の指定懸賞本数で、遠藤が幕内トップの279本であることが判明。先場所と比べると95本増、前回の東京場所である5月の夏場所と比べても82本増と大幅にアップした。これまでの「永谷園」「財宝」など10社に加え、今場所から新たに「高橋書店」「東日本旅客鉄道」が遠藤を指定して懸けた。

 懸賞金は勝てばその場で手取り1本3万円をもらえる力士にとってのボーナスのようなもの。タニマチ(後援者)が個人的に懸けるケースもあるが、多くは企業が自社商品の宣伝効果を求めて注目度の高い力士を選んで懸ける。指定懸賞本数はいわば人気のバロメーター。幕内で2番目に多いのは照ノ富士の181本、3位は稀勢の里の174本。結びの取組を指定して懸ける企業も多く、白鵬は146本で幕内4位だ。

 初日前日の12日、遠藤は埼玉県草加市の追手風部屋で最終調整。新入幕の大栄翔、再十両の大翔丸と10番取って8勝するなど順調な仕上がりをアピールした。3月の春場所での左膝負傷の影響で、先場所は東前頭12枚目まで番付を下げていたが、10勝を挙げて今場所は東前頭7枚目まで復活。「名古屋場所前よりは稽古ができている」と手応えを口にし、膝の不安は「ない」と断言する。指定懸賞が増えたことには「それを力にして頑張りたい」と奮起を誓った。

 ザンバラ髪の新入幕で9勝し、遠藤フィーバーを起こしたのは2年前。「足踏みしたとは思っていない。これからという時期にケガとかいろいろありましたから」。逆境を乗り越え、人気はさらに上昇。大勝ちすれば大いにあり得る悲願の三役昇進へ“反撃の秋”が始まる。

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2015年9月13日のニュース