松山「ふがいない」4バーディー奪取も3ボギー…通算8アンダー終戦

[ 2015年7月21日 05:30 ]

最終ラウンドの7番、カモメを背にコースを歩く松山

USPGAツアー 第144回全英オープン最終日

(7月20日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 当初の予定より1日遅れて最終ラウンドが行われ、松山英樹(23=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算8アンダーの280で大会を終えた。

 悲願のメジャー初優勝はならなかった。5日間に及んだ長い戦いを終えた松山は「長かった」と疲労感をにじませ「優勝を目指してきているので、この位置で終わるのは悔しいし、ふがいない」と顔をゆがめた。

 5打差を追いかけた最終ラウンド。前半からスコアを伸ばした。1番パー4、1メートルに付けてバーディー発進した。5番パー5は残り230ヤードの左セミラフからピン奥5メートルに2オン。イーグルパットは外れたが、楽々バーディーだ。7番は1打目をアイアンでグリーン手前に運ぶと、1・5メートルに寄せてバーディー。10番では第2打をウエッジでピン50センチに付けて“お先に”カップに沈めて首位と1打差まで迫った。

 しかし、12番で8メートルから3パット。15番は2オンできず長いパーパットを外した。16番は第2打がグリーン左手前のバンカーへ。1度で脱出したものの、傾斜でグリーンをこぼれ落ち、連続ボギーで失速。「途中まではうまくいった。10番までにどれくらい伸ばせるかが勝負だと思っていた。11番以降は少し残念な結果になった」と嘆いた。

 前日の第3ラウンドは1つスコアを伸ばしたが、順位を落とし「感覚は良くない感じはあったが、それなりにチャンスは多かった。きのう、おとといと入っていたようなパットが入らなくて残念だった」と振り返った。

 2番で幸先よく5メートルのバーディーパットを沈めたが、7番で1メートルを外すなどチャンスを逃す展開が続いた。パーオン率は89%とこの3日間で最も高い数値だったが、計32パットを要した。

 17番パー4では第2打をグリーン左のバンカーへ入れた。78年第3ラウンド、首位を走る中嶋常幸が打ち込んで脱出に4打を要し「9」を叩き優勝戦線から脱落したことから「トミーズバンカー」と呼ばれる。その難所からの第3打はバンカーの顎に当たり1度で脱出できずボギー。首位との差は5に広がった。

 「5、6アンダー、それよりもっと伸ばせれば、面白い位置に行けると思う。自分が伸ばせばチャンスはある」と諦めない姿勢を示していた。しかし、その差が最後まで重くのしかかった。

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