谷原&藤本、主役は譲らない! ISPSハンダグローバルC開幕

[ 2015年6月25日 05:30 ]

(右から)ホストプロとして「全力投球」を誓う谷原と「大会を盛り上げたい」と意気込む藤本

 今季の男子ツアーに新たに加わった「ISPSハンダ グローバル カップ」は25日から28日まで、山梨・ヴィンテージGCを舞台に行われる。ISPS(国際スポーツ振興協会)の半田晴久会長(64)は「グローバル」を大会テーマに掲げ、日本ツアーを含めた「世界6大ツアー」の有力選手を招へい。今季からISPSと所属契約を結んだ谷原秀人(36)、藤本佳則(25)はホストプロとして世界の強豪を迎え撃つ。

 出場選手リストを目にするだけで心が弾む。

 南アフリカ・サンシャインツアーから、11年マスターズ覇者シャール・シュワーツェル(30=南アフリカ)と昨年の同ツアー賞金王トーマス・アイケン(31=南アフリカ)。米PGAツアーからは、13年全米プロ選手権優勝のジェーソン・ダフナー(38=米国)とチャーリー・ホフマン(38=米国)、欧州ツアーから通算10勝のイアン・ポールター(39=英国)の出場も決まり、ほかにもアジアンツアーの元賞金王ら海外から約15人のプロが参戦する。

 欧米ツアー中にもかかわらず大物がずらり。近年、海外のビッグネームが来日する大会は少なくなっているだけに、米欧、南アフリカ、オーストラリア、アジア、そして日本の「世界6大ツアー」選手が集結する「ISPSハンダ グローバル カップ」の試みは、高く評価されている。

 シュワーツェル、ダフナー、ポールターら招待選手は、半田会長が掲げる「グローバル」という大会趣旨に同調。日本でハイレベルなプレーを見せるために、満を持して来日した。

 半田会長は言う。「世界のゴルフ界はグローバル化しているが、日本はガラパゴス化している。スポーツを通じて社会貢献を目指すISPSが、突破口を開かないといけない」。海外の大物プレーヤーと、国内の選手とを競わせることで「日本のゴルフのグローバル化を目指す」というのだ。

 さらに、半田会長は「世界への配信」にも挑む。「世界の人が面白いと思える試合とは、世界や自国のスター選手が出る試合。そんな試合は、世界の人が見たい」。今大会の模様はテレビ東京系6局ネットで中継されるほか、世界5大陸でも放送される。国内の解説者は01、03年賞金王の伊澤利光(47)、海外向けの英語解説は90年全米プロ覇者のウェイン・グラディ(57=オーストラリア)が担当する。

 このように、新たな試みが詰まった大会とあって、ホストプロとなる谷原と藤本は気合十分。第1回優勝者として名前を残すべく「全力投球する」と谷原が言えば、藤本も「2人で盛り上げたい」と誓った。

 「日本の若手には海外に行ったことのない選手もいる。刺激になると思うし、新しい試みもあるのでメリットは大きい」と谷原。ツアー通算10勝を挙げ、今季も5月の中日クラウンズで2位に入り、現在賞金ランキング18位。通算2勝の藤本は今季初戦の東建ホームメイト・カップ8位、日本プロ選手権3位、関西オープン9位と好調で賞金ランク11位につけている。

 「ISPSハンダ グローバル カップ」の初代王座は誰か。激しい争いになればなるほど、日本のゴルフはグローバル化していくはずだ。

 ≪150人が熱戦≫会場となるヴィンテージGCは加藤俊輔氏が設計し、94年7月オープン。95年11月に山梨県で初の男子レギュラートーナメント「第3回ダイワインターナショナル」を開催した。森茂則が通算8アンダーの280で優勝。今回は150人が参加し、予選カットは60位タイまで。各日とも6774ヤード、パー71で争われる。当日券は2日目まで2500円、3日目と最終日は3000円。18歳以下無料(大人が同伴する場合に限る)。

 ▽ヴィンテージゴルフ倶楽部 住所は山梨県北杜市須玉町江草3072。(電)0551(42)1011。車の場合、中央自動車道・韮崎ICから約15分、電車ならJR中央線・韮崎駅で下車し、タクシーで約25分(約4500円)。

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