“物言う1年生”尾崎が千金トライ 主将に裏へのキック要求

[ 2015年2月9日 05:30 ]

<帝京大・NEC>後半35分、トライを決める帝京大・尾崎

ラグビー日本選手権1回戦 帝京大31―25NEC

(2月8日 秩父宮)
 試合を読む力とコミュニケーション能力の高さが金星を決定づけるトライを生んだ。23―20の後半35分、敵陣右中間のラックからSH流主将が右奥へグラバーキック。WTB尾崎がインゴールで巧みに押さえた。

 裏のスペースは「バックスリーの動きを見て狙っていた」(流)「前半から空いているのをチェックしていた」(尾崎)という場所。キックの選択は1年生の尾崎が4年生の流主将に呼びかけたもので、尾崎は「チャンスがあればと思っていた」と胸を張った。

 大学選手権6連覇のタレント軍団で、尾崎は唯一人の1年生レギュラー。この日のトイ面はフィジー代表のWTBナドロで「まだパワー不足を感じた」と苦笑したが、下半身への果敢なタックルで対抗した。WTBながらディフェンスの意識も高い19歳のスター候補は「初めてのトップリーグ挑戦で勝ててうれしい」と顔をほころばせた。

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