逸ノ城 スイーツ我慢で初白星!碧山と計397キロ対決勝った

[ 2015年1月14日 05:30 ]

碧山(右)の豊満な胸に顔をうずめながら寄り切る逸ノ城

大相撲初場所3日目

(1月13日 東京・両国国技館)
 2人合計397キロの巨漢関脇対決を逸ノ城が制した。202キロの怪物は195キロの碧山を寄り切り、今場所初白星。甘い物よりもっと好きな白星を求め、4日目は大関・琴奨菊に挑む。平幕の照ノ富士は2日目の豪栄道に続き稀勢の里を破り、大関連破。全勝は横綱の白鵬、日馬富士、平幕の隠岐の海、常幸龍、荒鷲の5人となった。
【3日目取組結果】

 97年初場所以来18年ぶりの3日連続満員御礼で、逸ノ城がやっと大きな拍手と喝采を浴びた。「よかった。ちょっと楽になる」。負ければ自身初の3連敗。重圧がかかる一番で真価を発揮した。

 立ち合いは左で張って右を差したが、得意の左上手に届かない。昨年九州場所の初対戦では左上手1本で195キロを振り回しており、警戒されていた。「右が入ったんで前に出た」。まわしにこだわらず、左へ回り込もうとする相手の動きに乗じて一気に寄り切った。北の湖理事長(元横綱)は「差した側に体を持っていく。あの体勢で相手は何もできない」と称えた。その一方で「もっと(体を)ぶつけていけば楽に勝てる」と指摘。体格を生かせるように立ち合いの圧力を磨くことも求めた。

 ストレスが原因の帯状疱疹(ほうしん)などで調整が狂った昨年九州場所とは違い、順調だったはずの今場所で連敗スタート。「前と違って集中できない」と迷いが生じた。昨年秋場所の新入幕から3場所目で水に慣れてきたのも一因だった。師匠の湊親方(元幕内・湊富士)に「初心に帰れ」と活を入れられると、すぐに結果を出した。

 12日夜は部屋の若い衆の誕生日。チョコケーキをはじめ好物の甘い物が用意された。だが、師匠から指示された目標体重195キロを目指すために歯を食いしばって我慢。普段より2時間早い午後10時には床に就き、英気を養った。「(初白星まで)長かったけど、まだこれから。頑張ります」。今は甘い物より好きな白星に飢えている。

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