ワセダ ミスで自滅、東海大に逆転負け 年越し4強逃した

[ 2014年12月28日 05:30 ]

<早大・東海大>東海大・井波(右)の激しいタックルに倒される早大・藤田

全国大学ラグビー選手権第2ステージ最終節 早大10―14東海大

(12月27日 秩父宮ほか)
 早明両校が正月を前に姿を消した。早大は準決勝進出を懸けたD組の全勝対決で東海大に10―14と逆転負けして敗退。C組の明大も筑波大に7―43と完敗し、4大会連続で準決勝進出を逃した。両校とも4強に残れなかったのは11年度以来3大会ぶり。B組の慶大が流通経大を27―24と破って4強入りし、1月2日の準決勝(秩父宮)は筑波大―東海大、帝京大―慶大のカードに決まった。

 最後はワセダのエースが止められた。突破を図った日本代表のFB藤田(3年)が東海大CTB井波(4年)のタックルで仰向けにされ、ジ・エンド。「(タックルが)見えていなかった。悔しいですね」と話す藤田は、敗戦を受け入れたようにサバサバとしていた。

 2点を追う後半6分、敵陣で得た反則でPGを狙わずラインアウトを選択したが、痛恨のノットストレート。後藤監督が「細かいミスが大事な試合で出た」と嘆いたように、詰めの甘さが命取りだった。1年生SO横山と両足首捻挫から先発復帰のCTB小倉(4年)がPGを計3本失敗。後半20分に一度は逆転しながら、25分のゴール前の好機を反則でつぶすと、33分にはワンチャンスをモノにされて再逆転を許した。「一人で突っ込んで反則を取られるなど決まりごとを守れなかった。集中力の意味を東海大の方が分かっていた」。藤田は自軍に厳しかった。

 早明戦は快勝したが、小倉が「翌週からいい練習ができなかった」と明かしたように失速した。大学王座から6年遠ざかり、帝京大との差は広がる一方だ。名門の危機に、海外志向が強い藤田も「できれば主将をやりたい」と立ち上がる決意を示した。来年はW杯や7人制の五輪予選などチームに専念できないことは承知の上。「古いもので勝負して勝てていない。悪い伝統を取り除き良いものを取り入れて、いろいろなことにチャレンジしたい」と構造改革を訴えた。

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