穏やかな笑顔の羽生「壁の先には壁しかない 人間とはそういうもの」

[ 2014年12月28日 00:12 ]

1位の羽生は2位の宇野(左)の頭をなでる
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フィギュアスケート全日本選手権第2日 男子フリー

(12月27日 長野市ビッグハット)
 羽生は3連覇の喜びを穏やかな笑顔で語った。

 ―3連覇を達成した。

 「素晴らしい結果をいただけてうれしい。疲れた。やっとこの長かった年が終わったな、という思いの方が強い。最後まで滑り切れたことが、自分にとっての幸せ」

 ―激動の1年だった。

 「いつも以上に、精神的にも肉体的にもいろいろなことがあった。ソチ五輪から始まり、中国杯でのアクシデント、ぼろぼろだったNHK杯後のGPファイナルへの練習。普通のスケーターじゃ経験できないことを、たくさんできた年だ」

 ―冬季五輪王者としてシーズンを迎えた。

 「五輪王者も、全日本王者も過去の栄光。プライドを守りたい気持ちはあるが、スケートが好きだからやっている。それがスケート人生になくてはならないもの」

 ―困難を乗り越えた。

 「壁の先には壁しかない。人間というのはそういうもの。課題を克服しても、人間は欲深いからまた超えようと思う。サポートしてくれる人がいて、そういう環境があることに幸せ者なんだ、とまずは感じている」

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2014年12月28日のニュース