高谷惣が銀、快挙惜しい 世界レスリング男子フリー74キロ級

[ 2014年9月9日 23:41 ]

世界レスリング男子フリー74キロ級決勝 ロシア選手(上)の攻めをこらえる高谷惣亮

 レスリングの世界選手権第2日は9日、タシケントで男子フリースタイル4階級が行われ、74キロ級で高谷惣亮(ALSOK)が銀メダルを獲得した。決勝でロンドン五輪銅メダルのデニス・ツァルグシュ(ロシア)に敗れ、男子フリースタイルの日本勢で33年ぶりの優勝はならなかったが、日本の男子にとっては2大会ぶりのメダルとなった。

 高谷惣は1回戦でトルクメニスタン選手、2回戦でロンドン五輪66キロ級銅メダルのリバン・ロペス(キューバ)を下し、3回戦はベラルーシ選手に勝った。準決勝ではグルジア選手を破った。

 高谷惣の弟で65キロ級の高谷大地(拓大)は1回戦でエルサルバドル選手、2回戦でウズベキスタン選手を破ったが、3回戦でベラルーシ選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 61キロ級の鴨居正和(山梨学院大)はブルガリア選手に、97キロ級の鈴木聖二(岐阜工高職)はポーランド選手に1回戦で負け、敗退した。

 ▼高谷惣亮の話 メダルは取れたが金メダルが欲しいと言っていたので悔しい思いでいっぱい。決勝の相手はやっぱり強かったが、タックルは前より入れたので、もうちょっと。リオデジャネイロ五輪では高谷兄弟2人で金メダルを取りたい。

 ▼和田貴広・男子フリースタイル監督の話 結果としてメダルを獲得して満足している。高谷惣は攻撃の形を崩さなかったのが勝因。今まで軽量級で多くのメダルを取っていたが、中量級で取ったことで国内選手にも刺激になる。(共同)

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2014年9月9日のニュース