錦織 “師匠”修造氏に感謝「修造チャレンジのおかげで世界目指せた」

[ 2014年9月9日 22:57 ]

決勝でチリッチと対戦する錦織(AP)
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 全米オープンテニス男子シングルスの決勝で敗れ、準優勝となった錦織圭(24=日清食品)が9日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演。ニューヨークから“師匠”松岡修造氏(46)へ感謝を伝えた。

 松岡氏は指導者として、日本テニス協会の強化本部およびジュニア育成本部と共催し、世界を目指すトップジュニアを対象とした強化キャンプ「修造チャレンジ」を毎年、開催。錦織は2001年に参加している。

 松岡氏は「初めて(修造)チャレンジに来た11歳の時に圭は言いました。“グランドスラムで優勝したい”と。その大舞台をどう感じました?」と当時を思い起こしつつ質問。錦織が「決勝は緊張しました。メンタル面は準備したつもりでしたけど、夢のような舞台だったので」と舞い上がってしまった部分もあったと口にしつつ「あの修造チャレンジのおかげで世界を目指すことができて、グランドスラムも小さい頃から意識してやっていたので、本当に修造さんのおかげです」感謝を伝えると、松岡氏は感動をこらえ切れないとでも言わんばかりに大きく息を吐いた。

 松岡氏が今回の躍進で高く評価したのは、これまで弱さと言われていた体力とメンタルが武器になったこと。錦織は「僕もびっくりしましたね。5セットを2回やってジョコビッチと4セットやって100%という状態では最後臨めなかったですけど、それでも最後まで体力尽きずに戦えたことが収穫だと思います」と胸を張った。

 錦織が全米オープンで勝ち上がっていた時期、松岡氏は現在ちょうど“修造チャレンジ”でジュニアの指導中。「ジュニアが言ったんです。“錦織選手が活躍して、僕らでもできる、日本人でもできる”、そういう声がたくさん聞けた」と伝えると、錦織は「うれしいですね。日本人として、アジア人としての壁を打ち破れたかなと思うので。優勝はまだ遠くは感じますけど、もう1つ壁を破るためにも若い選手に何か届いてくれたかなと思うので、それはすごいうれしいです」と笑みを浮かべた。

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2014年9月9日のニュース