高橋美帆、田島寧子超えた!女子400個人メドレー日本新V

[ 2014年6月21日 05:30 ]

女子400メートル個人メドレーで日本新をだした高橋

競泳ジャパン・オープン第2日

(6月20日 東京辰巳国際水泳場)
 女子400メートル個人メドレーで高橋美帆(21=日体大)が4分35秒69の日本新記録をマークした。00年シドニー五輪銀メダルの田島寧子が持つ最古の日本記録を0秒27更新し、今季世界ランク6位のタイム。女子50メートル平泳ぎは鈴木聡美(23=ミキハウス)が31秒04の日本新記録で優勝し、男子1500メートル自由形は山本耕平(22=ミズノ)が14分54秒80の日本新で制した。

 14年間、誰も手が届かなかった記録を打ち破った。「ずっと目標にしてきたタイム。やっと切れて良かった」。高橋は藤森善弘コーチと抱き合い涙を流して喜びを分かち合った。得意の平泳ぎでトップを奪い、日本記録を2秒98上回るタイムで300メートルをターン。長い距離を泳ぎ込み、強化してきた自由形でも粘り「ゴーグル的な問題で(記録は)見えなかったけど、歓声とアナウンスで分かった」。派遣標準記録を突破しアジア大会代表入りも確実にした。

 平泳ぎの選手だったが、高校1年から個人メドレーを始め、12年にはロンドン五輪代表に選ばれた。「五輪が夢だったので一つの終わりになっていた」と五輪後は停滞したものの、4月の日本選手権で清水らライバルの活躍を見て発奮。田島も指導した藤森コーチは「初めて(選手に)泣かされた。高橋の入学前に五輪に連れて行くことと日本記録を出すことを約束していた」と感慨深げだった。

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