16歳アマ橋本、日本人トップ発進!第2ラウンドは苦戦

[ 2014年6月21日 05:30 ]

73でホールアウトし、笑顔を見せる橋本

USLPGAツアー 全米女子オープン第1日

(6月19日 米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・リゾート=6649ヤード、パー70)
 アマチュアの橋本千里(16=ルネサンス豊田1年)が2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー、73で回り、森田理香子(24=リコー)と並び日本勢トップの33位につけた。宮里藍(29=サントリー)は7オーバーの96位と大きく出遅れた。初日は雷雲接近により30人が競技を終えられなかったが、2日目の20日に残りのラウンドが行われ、順位が確定。引き続き始まった第2ラウンドで橋本は4ボギー、1ダブルボギーの通算9オーバーでホールアウトした。

 戦いの場が太平洋を越えても国内のアマチュア旋風は続いていた。高校1年の橋本が日本人トップの33位で初陣を終えた。「残り2ホールだけ良くなかった。イーブンぐらいで回りたかった。自己採点は80点」。初日にアンダーパーを出したのはわずか5人。プロが苦しむ難セッティングにも、「集中して回れた」と恐れを抱かなかった。

 2オーバーで前半のインを終えると、3番で4メートルのパットを沈めて初バーディー。6番は6メートルのフックラインを沈めて一度はイーブンパーに戻した。8番はアプローチでミスを重ねてダブルボギー、最終9番もボギーを叩いたが、73は堂々たるスコアだ。1メートル51の小兵ながら、持ち味のパットは健在。アマで唯一、5月の愛知県で行われた予選会を突破した力はフロックではなかった。励みはライバルの存在だ。4月に15歳で日本ツアー最年少優勝をした勝みなみは同学年で、小学生からの友人。大会前には勝から激励を受けている。

 服部道子、福嶋晃子、小山美保に続く日本人アマ4人目の全米女子オープン予選通過を目指した第2ラウンド、前半はグリーン回りで苦戦。2番でグリーン手前からのチップショットが強すぎ、ピン奥3メートルに3オンして、パーパットが外れた。6、8番でもボギーを叩いたが、その後は「一打一打自分のゴルフをやりたい」と話していた通り、踏ん張ってパー。しかし、終盤に息切れ、16番でボギーの後、最終18番はダブルボギーで76に終わった。

 ◆橋本 千里(はしもと・ちさと)1998年(平10)4月24日生まれ、名古屋市出身の16歳。9歳からゴルフを始め、11年中部ジュニアに優勝。12年日本ジュニア(12~14歳の部)で2位。プロになるべく、練習時間を多く確保するために、通信制のルネサンス豊田高校へ進学。1Wの平均飛距離は240ヤード。得意クラブはパター。1メートル51、53キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月21日のニュース