竹村真琴 逆転V圏3打差6位 憧れの尾崎健夫と同組

[ 2014年5月25日 05:30 ]

18番グリーンで笑顔を見せる竹村真琴

マイナビシニア&レディースカップ第1日

(5月24日 千葉県柏市 藤ケ谷カントリークラブ=男子6884ヤード、女子レギュラー6349ヤード、女子レジェンズ5890ヤード、パー72)
 男女プロが同組で回る異色の混合戦で、美人プロの竹村真琴(24=フリー)が逆転優勝を射程に捉えた。ジュニア時代から憧れる尾崎健夫(60=カーツ)と同組で回り、プロアマ戦の明るい雰囲気を楽しんでリズムに乗ると、1アンダーの71。首位に3打差の6位につけた。ジャンボ軍団の小溝高夫(52=Jファクトリー)が68で単独首位。小林瑞歩(20=佐賀ロイヤルGC)が70で女子トップの3位につけた。

 一時代を築いた“レジェンズ”たちの技と女子レギュラーの若い力にアマチュアがうなった。米ツアーではなじみのプロアマ戦形式で行われた真剣勝負。画期的なスタイルで開催された華やかな舞台で“フェアウエーの妖精”竹村が逆転V圏内につけた。好発進した美人プロは「打ちたい球が打てて、だんだん良くなってきた。本当に楽しい組でプレーすることができました」と頬を緩めた。

 練習ラウンドなしのぶっつけ本番。「大会名にプロアマが付いていたので」とリラックスしてコースに到着したが、様子が違った。勝負師の目となったライバルたちに触発されてスイッチ・オン。ツアーでは「緊張」で体が硬くなり、本来の力を出し切れないこともある。だが、同組だったジェットこと尾崎健の豪快な振る舞いに自然と肩の力も抜け「楽しく、リズム良くできた」という。風が強くなった後半はボギーなし。イーブンで迎えた16番で106ヤードの2打目を7メートルにつけてバーディー。スコアを伸ばした。

 憧れの人の前で成長した姿を見せた。小4の時、男子ツアーのつるやオープンを観戦。ホールアウト後に実施されたレッスン会で手ほどきを受けたのがジェットだった。当時のツーショット写真は今でも自宅のアルバムに大切に保管しているほどのファン。およそ14年ぶりに再会し「ジェットさんのおかげでプロになれました」とあいさつ。プロとしての意地も見せた。

 今季はツアー4試合に出場して、いずれも予選落ち。1Wの平均飛距離は220ヤードと「体力」が課題だ。それでも「徐々に内容は良くなってきている」と苦しみながら好感触もつかんでいる。優勝を目指す最終日へ「一打一打に集中したい」と意気込んだ。

 ◆竹村 真琴(たけむら・まこと)1990年(平2)5月11日、大阪府大東市生まれの24歳。9歳からゴルフを始め、05年日本ジュニア(12~14歳の部)優勝。09年のプロテスト4位で合格し、プロ転向。1メートル57、48キロ。

 ▼競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。女子はレジェンズ(シニア)に加えレギュラーも参加。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。異なる3つのティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合はサドンデス方式のプレーオフで優勝者を決定する。

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月25日のニュース