白鵬 日馬と“異例”猛稽古、負け越しも「うれしいよ」

[ 2014年5月9日 05:30 ]

日馬富士とがっぷり四つに組む白鵬(右)

 白鵬(29)と日馬富士(30)の2横綱が同じ土俵で“異例”の猛稽古を行った。当初、白鵬は場所前最後の調整場所を探すべく他の部屋に出稽古を打診したが、断られて伊勢ケ浜部屋へ。しかも目当ての十両・誉富士や幕内・宝富士の状態が万全ではなく「思わず偶然に」日馬富士と稽古することになった。

 連続で18番取った内容は圧巻。スピードで勝る日馬富士が渡し込みを決めると白鵬が尻もちをついて「くそっ!」と叫ぶ。体格や柔らかさで勝る白鵬がひねり技で仕留めれば、日馬富士は悔しげな表情。際どい勝負になると白鵬が「どっちが勝った?」と尋ねるなど、横綱同士の意地と技がぶつかり合った珍しい光景となった。

 昨年1月の横審稽古総見以来となる手合わせの結果は10勝8敗で日馬富士が勝ち越し。それでも、若い頃は何度も一緒に稽古を重ねたライバルだけに、白鵬は「俺はうれしいよ。40、50番やっても何ともなかった昔とは違うな…と2人で話していた」と喜びの表情。日馬富士も「気合が入る。一番一番が普通の若い力士と10番やったのと同じくらい」と振り返った。

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2014年5月9日のニュース