香妻 コンタクト忘れても…初V“くっきり”1差2位

[ 2014年5月9日 05:30 ]

18番でティーショットを放つ香妻

女子ゴルフツアー ワールド・レディース・サロンパス・カップ第1日

(5月8日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6630ヤード、パー72)
 美人プロが眉間にしわを寄せ、目を細め目標をにらんだ。常用のコンタクトレンズを忘れた香妻は予備で携帯していた古い物を装着。1・2まで回復する視力は0・01から0・8にしか上がらず「グリーンのラインとかは全然見えるけど少しピンがぼやける」と視界不良だった。だが、アクシデントにもめげず首位と1打差の2位と好発進した。

 出だしの10番パー4は130ヤードの2打目を9Iで会心ショット。にらみを利かせた球はカップに消えてイーグルだ。2アンダーで迎えた2番パー4の3打目は50ヤードから“寄せワン”でパーセーブ。直後に連続ボギ ーを叩いたが、9番 のバーディー締め で表情が緩んだ。

 前週のサイバーエージェント・レディースでは自己最高の4位に入るなど波に乗る。3年前から日本女子プロ協会の小林浩美会長のかつての師匠で、シニアプロの中島弘二に指導を受け、インサイドに引く癖のあったテークバックの修正に取り組んできた。中島の教えは3年目で結実。スイングの軌道も安定し、この日の公式ドライビングディスタンス(4番と11番で計測)では平均262・5ヤードをマークし、261ヤードの比嘉真美子を抑えて1位となった。

 小3でゴルフを始め、その時からの習慣で珍しくグローブをはめずにプレーする。「結果は優勝したい。でも考えすぎると体が固まっちゃうので」。いつものコンタクトレンズも手元に届き、第2ラウンドからは視力も回復。自然体の22歳がメジャーでツアー初Vを狙う。(宗野 周介)

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