把瑠都 思い出の優勝額に涙 断髪式で白鵬らハサミ

[ 2014年2月8日 17:15 ]

把瑠都のマゲにハサミを入れる母・ティナ・プデルさん

 大相撲の元大関・把瑠都で、昨年9月の秋場所前に現役を引退したエストニア出身のカイド・ホーベルソン氏(29)が8日、東京・両国国技館で断髪式を開き、何度も激闘を演じた横綱・白鵬ら約230人がはさみを入れた。最後に師匠の尾上親方(元小結・浜ノ嶋)が大銀杏を切り落とした。

 断髪式の際、視線の先に自身の優勝額があったといい、ホーベルソン氏は「いろいろ思い出した」と目を潤ませ、2012年初場所の初優勝に思いをはせた。今後は故郷にある自身の道場で相撲を教えるプランもある。断髪式後の土俵上で「第二の人生で横綱を目指します」と力強く宣言した。

 ホーベルソン氏は2004年夏場所初土俵。身長198センチ、体重190キロ前後の巨体を生かした豪快な取り口で「エストニアの怪人」と呼ばれた。陽気な性格でファンに親しまれ、10年夏場所で琴欧洲に次ぐ欧州勢2人目の大関に昇進。横綱も期待されたが、膝のけがで最後は十両まで番付を落とした。

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2014年2月8日のニュース