柔道女子銅の上野が引退会見 コーチ就任「代わりに金を」

[ 2013年11月12日 17:33 ]

姉の雅恵さん(左)から花束を受け取る柔道女子の上野順恵

 ロンドン五輪柔道女子63キロ級で銅メダルを獲得した上野順恵(30)が12日、所属する三井住友海上の東京都内の道場で記者会見し「ロンドンは悔しかったが、4年後は無理かなと思った。2009年世界選手権で、全て一本勝ちで金を取れたのが一番の思い出。柔道でいろいろな国へ行き、友達ができたのが良かった。自分にしかできない指導をして(後輩に)代わりに金を獲ってほしい」と現役を退き、同社のコーチに就任することを表明した。

 2月から9月まで留学したサンパウロで柔道を教える楽しさを知り、引退を決断した。「心にぽっかりと穴があくと思うが、コーチの勉強で埋めたい。経験や精神面を教えられたらいい」と笑みを交え意欲を語った。

 北海道出身の上野は大外刈りや寝技を武器に、世界選手権では2009、10年と初出場から2連覇。全日本選抜体重別選手権は7度制した。70キロ級で五輪を2連覇した姉の雅恵さんも三井住友海上でコーチを務めている。

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2013年11月12日のニュース