宮里藍　新パター奏功！今季初国内ツアーで首位発進

１７番、バーディーパットを決めギャラリーの声援に応える宮里藍

女子ゴルフツアー・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第１日

（9月27日 宮城県利府町・利府ゴルフ倶楽部＝６４９８ヤード、パー７２）
　今季国内ツアー初参戦の宮里藍（２８＝サントリー）が４バーディー、１ボギーの６９で回り、３アンダーで首位に立った。前日から使い始めた新パターが威力を発揮してスコアを伸ばした。テレサ・ルー（２５＝台湾）も首位に並び、２週連続優勝を狙う横峯さくら（２８＝エプソン）ら６人が２打差の３位につけた。
【第１Ｒ成績】

　硬く締まった高速グリーンを宮里は難なく攻略した。１１番で８メートルのバーディーパットを決め、１３番では１１メートルのロングパットをねじ込んだ。１８番でも４メートルのパーパットを沈めるなど、総パット数を全体２位の２３で収めた。

　「きょうはパットに助けられた一日。きのう（２６日）から新しいパターにした。思ったラインに乗ってくれて、良い転がりで打てた」。５年間使ってきたエースパターに「フェースが開いている」と違和感を感じ、前日に新モデル「オデッセイ・ホワイトライズｉＸテロンΣ（シグマ）」を試した。従来と同じネオマレットタイプで、ヘッドがギリシャ文字「Σ」のような形状。色は銀から黒に変わった。構えると「ヘッドの座りが良い」と好感触を得られたため、試合で使うことを決めた。

　１Ｗも今大会からヘッドが４２０ＣＣのものから４６０ＣＣのモデルに変更。飛距離は約１０ヤード伸びた。１８番パー５は２年前は１Ｗと３Ｗを使っても約７０ヤード残ったが、この日は２打でグリーン手前に運んだ。「芯に当たった感じはないのに飛んでいる。（有村）智恵ちゃんにも“飛んでますね”と言われた」。シーズン中に、しかもパターと１Ｗを同時に替えることは非常に珍しいケースだが、それが吉と出た。

　先週、帰国して故郷の沖縄で米ツアーの疲労を癒やした。米国でもチェックしていた人気ドラマ「半沢直樹」の最終回も堪能。リフレッシュしてしっかり結果を出した。国内ツアーでラウンド後に首位に立つのは１０年ＮＥＣ軽井沢７２第２日以来。０９年ＳＡＮＫＹＯレディース以来の国内ツアー１６勝目（アマ時代の１勝を含む）を視界に捉えた。

　仙台に本拠を置くプロ野球楽天がリーグ初優勝を決めたことについて「仙台が良いニュースで盛り上がるのはうれしい」とコメントしたが、東北高出身の宮里が勝てば杜の都はさらに熱くなるはずだ。