九重、貴乃花親方従え…北の湖理事長が還暦土俵入り

[ 2013年6月9日 15:02 ]

太刀持ちに九重親方(左)、露払いに貴乃花親方(右)を従え、還暦土俵入りを披露する元横綱で日本相撲協会の北の湖理事長

 大相撲の元横綱で日本相撲協会の北の湖理事長(60)=本名小畑敏満、北海道壮瞥町出身=が9日、東京・両国国技館で歴代横綱9人目となる還暦土俵入りを披露し「新たな気持ちになった。まだまだ頑張らなければいけない」と、角界発展のために尽力する決意を述べた。理事長在任中では1988年の二子山理事長(元横綱初代若乃花)以来25年ぶりで4人目。

 約千人の来場者が見守る中、北の湖理事長は現役時代に愛用した化粧まわしと還暦を意味する赤い綱を締めて登場。太刀持ちは九重親方(元横綱千代の富士)、露払いは貴乃花親方(元横綱)、立行司は5月の夏場所を最後に定年退職した第36代木村庄之助の山崎敏広氏が務めた。

 雲竜型の土俵入りでは、見せ場のせり上がりでぐらつく場面があり「28年ぶりに、この土俵に上がって綱を締めると緊張の度合いが違う。四股だけは、いい音がしたでしょう」と苦笑いした。夏場所中から体調を崩していたが、優勝回数が3人合計77回の豪華メンバーによる晴れ舞台を終え「それぞれの時代をつくった方々と一緒にできて光栄」と感慨に浸った。

 1日に58歳となった九重親方は「再来年はちゃんと稽古しないとね」と自身の還暦土俵入りに意欲を見せ、40歳の貴乃花親方は「天にも昇るようだ。横綱昇進を決めた時の気持ちがよみがえった」と話した。

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2013年6月9日のニュース