日本 ウェールズ追い詰めた!藤田トライ、一時はリードも

[ 2013年6月9日 06:00 ]

<日本代表・ウェールズ代表>前半、タックルを交わし突進する藤田

 ラグビーの「リポビタンDチャレンジ」日本代表―ウェールズ代表第1戦は8日、近鉄花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で行われ、世界ランク15位の日本は、通算12度目の対戦となる同5位の相手を後半18分までリード。逆転を許した後も、エース候補WTB藤田慶和(19=早大2年)のトライなどで1点差に迫ったものの、18―22で惜敗した。第2戦は15日に東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

 歴史的瞬間にあと一歩と迫った。後半29分、敵陣10メートル付近で得たスクラムから再三のアタック。最後は右に展開し、藤田が1人かわしてインゴールに飛び込んだ。ゴールキックも決まって1点差となると、2万152人の満員の観客のボルテージは最高潮に達した。

 だが、反撃もここまで。反則で好機をつぶし、後半38分にPGを決められ万事休す。「ナンボ接戦をしても、負ければ歴史は変わらない」。中学まで京都で過ごした藤田は、関西弁で無念の思いを表した。

 若手中心とはいえ格上の相手に対し、日本らしい速いテンポでボールを動かし、防御を揺さぶった。しかし、要所で詰めの甘さが目立った。前半終盤にはインゴールまでモールを押し込みながら、接地できずにトライを逃す。後半も波状攻撃でゴールライン目前まで迫ったが、最後は反則で好機をつぶした。ベテランの大野は「ああいうところの一歩が4点差になった。意識を上げないと」と指摘。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチも「凄く残念。勝てる試合だった」と肩を落とした。それでも次戦に向け指揮官は「(福岡と藤田の)ヤングメンバーが素晴らしいプレーをした」と収穫を挙げていた。

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