カー娘　３連敗崖っ縁　プレーオフ進出遠のく

ロシア戦でストーンの位置を確認する中部電力の市川

　ソチ五輪の出場枠がかかるカーリング女子の世界選手権第５日は２０日、ラトビアのリガで行われ、日本代表の中部電力は１次リーグ第８戦でスウェーデンに４―９、同９戦でロシアに３―１０と連敗し、４勝５敗となった。ともに第８エンドでギブアップし、完敗。上位４チームで競う２２日からのプレーオフ進出が厳しい状況になった。

　世界のトップレベルの壁は厚かった。日本はスウェーデン戦に続き、ロシア戦も完敗。４勝５敗となり、４強によるプレーオフ進出は大きく遠のき、今大会でのソチ五輪出場枠獲得は極めて厳しくなった。

　今大会好調のロシアが相手でも、スキップ藤沢は「何度か試合をした。苦手なチームではない」と強気だった。だが、第１エンドにいきなり３点を奪われ、第５エンドにも３点を加えられた。有利な後攻でも大量得点を奪えず、反撃できなかった。トリノ、バンクーバーと五輪連覇のスウェーデンには１―３で迎えた第３エンド、後攻にもかかわらず２点を失い、第４エンドも３点獲得の好機をものにできず２点止まり。女王相手にパワーで屈した。

　１９日の米国戦から悪夢の３連敗。日ごとに変化する氷面に苦しみ、わずかなショットミスや氷の読みの遅れが点差に表れた。９試合を終え、４勝５敗。「一度いいショットを決めて、その後にもう一度決められるレベルに行きたい」と藤沢は課題を口にした。残り２試合、かすかな望みを懸けて全力で戦う。

　▽カーリングのソチ五輪出場への道　五輪の出場枠は男女とも１０。まずは、１２、１３年の世界選手権の順位を得点化して、開催国のロシアを除く上位７チームが出場権を獲得する。点数は１位１４点、２位１２点、３位１０点、４位９点以降は１点差で１２位１点となる。日本は１２年の大会は出場権を逃しており、今大会で上位進出を狙う。残る２枠は１２月に予定される五輪最終予選で決まる。同予選出場は、１１～１３年いずれかの世界選手権に出場していることが条件。日本が最終予選に回る場合は、９月に行うパシフィック・アジア選手権の代表決定戦で勝利したチームが同予選代表を兼ね、五輪出場が決まれば、そのまま五輪代表となる。