祖父の夢追う!大鵬孫・納谷幸林、相撲強豪・埼玉栄合格

[ 2013年1月24日 06:00 ]

校舎を背に大鵬と同じ雲龍型土俵入りのポーズをとる納谷幸林

 19日に72歳で死去した大相撲の元横綱・大鵬の納谷幸喜さんの孫で、元関脇・貴闘力の次男でもある納谷幸林(たかもり、埼玉・大宮西中3年)が23日、相撲の強豪校、埼玉栄高の入学試験に合格した。前日の22日に試験を受け、この日午後2時に合格が発表された。大鵬さんのDNAを受け継ぐ“金の卵”が、将来的な角界入門を視野に名門校で本格的に鍛え上げられることになった。

 「おじいちゃんが亡くなった時は悲しかった」という納谷だが、相撲の強豪高への合格が決まると「気持ちを切り替えて、強くなりたい。一日一日頑張って早く強くなって恩返ししたい」と決意を述べた。埼玉栄高は関脇・豪栄道、幕内・妙義龍らを輩出し、昨年も国体団体戦で優勝するなど名門中の名門。指導する山田道紀監督は「体はまだまだ未完成で大きくなる。センスもある。将来的に大相撲に入るので、5年後、10年後のために大きく育てたい」と託された才能を伸ばすことを約束した。

 自らの意思で中学1年時から埼玉栄の稽古に参加しており、1メートル65、90キロだった体も3年間で1メートル80、130キロまで成長した。得意は押し相撲で将来の目標はもちろん「横綱」と断言。大宮西中1年の三男・幸之介くん、東京・有馬小5年の四男・幸成くんも将来的に角界入りを目指す。偉大な祖父と同じ大横綱という大きな夢を持つ3人の孫によって“大鵬ストーリー”は受け継がれていく。

 ◆納谷 幸林(なや・たかもり)1998年(平10)1月10日、東京都生まれの15歳。元横綱・大鵬の三女・納谷美絵子さんと元関脇・貴闘力の鎌苅忠茂氏の間に生まれた次男。東京都中央区有馬小3年時に相撲クラブ・江東青龍館(東京都江東区)で相撲を始め、埼玉・大宮西中1年時からは埼玉栄高の相撲部の稽古に参加。1メートル80、130キロ。血液型A。

 ▽埼玉栄高相撲部 埼玉県さいたま市西区に位置する埼玉栄中高の校内にある相撲場で稽古を行い、部員全員が相撲部寮で山田道紀監督と一つ屋根の下で暮らす。昨年は国体団体で2年ぶり6度目の優勝、選抜十和田大会団体3位、高校総体団体3位の成績を収めた。主なOBは関脇・豪栄道、幕内・妙義龍、幕内・豊真将、十両・常幸龍、十両・明瀬山。

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