内柴被告“判定勝ち”宣言?「無罪を確信しました」

[ 2012年12月28日 06:00 ]

準強姦罪に問われている内柴被告

 教え子の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト内柴正人被告(34)の第8回公判が東京地裁で開かれた。弁護側は最終弁論で「女子部員は性行為に同意していた」と無罪を主張し、結審した。

 弁論が終わると、内柴被告の目から涙があふれた。鬼沢友直裁判長から「最後に何か言いたいことは?」と促され、証言台に立つと、しばらく肩を震わせておえつ。「ふーっ」と大きく息を吸い込んでから話し始めた。

 震える声で「先輩から“弁護士と検察官にはうそをつくな”と言われ、恥ずかしい話でもうそをつかずに正直に話してきた。うそをつかなくてよかった」と逮捕からの1年を総括。口調を強めて「強く自分の無罪を確信しました」と言い切り、この裁判での“判定勝ち”に自信を示した。

 最後に法廷中に響く声で「1年間、ありがとうございました」とあいさつ。裁判長、検察側、弁護側、傍聴席の順で1回ずつ頭を下げた。

 最終弁論で弁護側は、「酔って寝ている間に乱暴された」とする女子部員の証言を「不自然で不合理」と指摘。ホテルの部屋から逃げ出したり、助けを呼んだりしなかったことや、事件後の日中に内柴被告と2人きりで約6時間も過ごしたことなどを挙げ「被害者の行動にそぐわない」と主張した。判決は来年2月1日。

続きを表示

2012年12月28日のニュース