19歳の登坂“小原2世対決”制し初優勝!

[ 2012年12月23日 06:00 ]

女子48キロ級決勝で入江ゆき(右)を破り、優勝を喜ぶ登坂絵莉

レスリング全日本選手権第2日

(12月22日 代々木第2体育館)
 女子48キロ級決勝は19歳の登坂(とうさか)絵莉(至学館大)が20歳の入江ゆき(九州共立大)を2―0で下し、初優勝。ロンドン五輪金メダリストで引退した小原日登美(31=自衛隊)の後継者争いで一歩リードした。

 次代を担う才能同士の激突を、19歳の登坂の意地が制した。第1ピリオドを先制して迎えた第2ピリオド。0―1の終盤に相手タックルを外無双で倒し、2―1で逆転。失敗すればフォール負けもあるため封印してきた「得意技」が出たのは、過去6戦未勝利だった入江に「どうしても勝ちたい」一心からだった。

 9月の世界選手権は決勝で微妙な判定の末に敗れ銀メダル。「代表になったのも入江さんが欠場した大会(全日本選抜)で優勝したから。入江さんだったら金メダルだったのかと思った」。だからこそ自分を追い込んだ。カウンターが武器だが、先に技を仕掛け活路を見いだした。

 小原の引退で48キロ級の女王の座をめぐる争いは続く。日本協会の栄和人・女子強化委員長は「去年まで43キロしかなかったようにまだ体幹が弱い。だから伸びしろはあるし第二の小原になれる」と評価。「2人がライバル関係を保ってくれれば最高」と一足早いクリスマスプレゼントを喜んだ。

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2012年12月23日のニュース