帝京大連覇 日本代表SO中村3T!明大の野望砕いた

[ 2012年11月19日 06:00 ]

<帝京大・明大>突進する帝京大・中村(左)

関東大学ラグビー

(11月18日 秩父宮)
 対抗戦Aグループの全勝対決が行われ、帝京大が明大を45―20で下し、2季連続3度目の優勝を決めた。帝京大は前半を14―13で折り返すと、風上に立った後半は5トライの猛攻で圧倒した。今春、日本代表に選ばれた中村亮土(3年)が3トライを決め、早慶明以外の3チームで初の連覇に導いた。帝京大が最終戦で筑波大に敗れ、他校と勝敗数が並んだ場合は同順位となるため、1敗の明大と筑波大にも同時優勝の可能性がある。

 帝京大SO中村が14季ぶり優勝を狙った明大の野望を打ち砕いた。26―20で迎えた後半18分。敵陣22メートル付近から強烈な突破で3人を振り切ってインゴールに飛び込んだ。33分に5人をかわしてダメ押しトライ。粘る明大の息の根を完全に止めた。中村は「ディフェンスラインの間を狙った計算通りのトライ」と胸を張った。今春の日本代表合宿で前を見てプレーすることを徹底され、相手のスペースを冷静に突いた。前半13分の先制トライを含む3トライ5ゴールの25得点と大活躍だ。

 8月26日の練習試合早大戦で右手甲を骨折し開幕3戦連続欠場。「日本代表として見られていることは意識している。いいプレッシャーになった」。中村は日本代表の誇りを胸に地道にリハビリに励んだ。

 明大戦はSOとして初先発、全7トライをバックスで決めた。今季はボールを積極的に回し1試合平均でリーグ最多の59・7得点を奪取。「単独優勝(が決まったわけ)ではないので喜べない。チームをさらに成長させたい」。司令塔の中村が帝京大を加速させる。

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