佐伯 賞金女王逆転で今季2勝目「福島県、最高です!」

[ 2012年11月19日 06:00 ]

優勝した佐伯三貴はウイニングボールを手に笑顔を見せる

女子ゴルフツアー大王製紙エリエール・レディース最終日

(11月18日 福島県いわき市 五浦庭園カントリークラブ=6427ヤード、パー72)
 佐伯三貴(28=日立アプライアンス)が初の年間2勝を挙げた。2位から出てボギーなしの4バーディー、68で回り通算11アンダー、205で、今季の賞金女王を決めている全美貞(30=韓国)を逆転。通算5勝目を挙げた。次戦は最終戦でメジャーのツアー選手権リコー杯(22日開幕、宮崎CC)。今大会終了時点の賞金ランク上位25人が出場資格を得るため、来季の賞金シード選手50人が確定した。
【最終R成績】

 30センチのウイニングパットを沈めると、右手を高々と突き上げた。全美貞とのマッチレースを制し、佐伯は自身初の年間2勝を達成。「こんなにたくさんのギャラリーが来てくれるとは思わなかった。福島県、最高です!」とファンに向かって声を張り上げた。

 全美貞に1打差の2位で出た。アウトを終えた時点で2打差に開いたが、インでエンジンがかかった。パワーの源は一日としては年間3位の集客となった1万1115人の声援。「毎ホール、毎ホール頑張れと言ってもらった」。10番で10メートルをねじ込んで、ボギーを叩いた全美貞に並ぶと14番、16番でバーディー。17番はともにグリーンを外したが、全美貞がボギーとした一方で佐伯は1・5メートルのパーパットを沈め3打差に突き放した。

 広島出身だが、宮城・東北福祉大卒で、昨年の東日本大震災後は精力的にチャリティー活動を行っている。それだけに被災地・福島での勝利に感慨もひとしおだ。「原発も近くて不安がっていた選手もいた。でも、たくさんのギャラリーが待っているし、出るべきと思った。良い結果を残せて良かった」。最終戦で勝てば目標の年間賞金1億円を突破する。「まだ、メジャーを獲れていないので頑張りたい」。次戦ツアー選手権リコー杯制覇を新たな標的に定めた。

 【勝者のクラブ】▼1W=ツアーステージViQプロトタイプ(ロフト角9・5度、シャフトの長さ45インチ、硬さS)▼3、5W=キャロウェイ・ディアブロ・オクテイン▼4U=テーラーメイドRBZ▼5~PW=ツアーステージViQフォージド▼ウエッジ=ツアーステージXウエッジ(48、52度)、キャロウェイXフォージド(58度)▼パター=オデッセイ・ホワイトホットXG♯7▼ボール=ツアーステージX―01jD

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2012年11月19日のニュース