藤本、偉業へ2差発進!初Vから2試合連続勝利なるか

[ 2012年6月22日 06:00 ]

9番、グリーン脇から寄せる藤本

男子ゴルフツアーミズノ・オープン第1日

(6月21日 岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7356ヤード、パー72)
 ルーキーの藤本佳則(22=フリー)が日本選手としては初めてとなる初優勝からの2試合連続勝利へ向けて好スタートを切った。断続的に雨の降る難コンディションの中、4バーディー、1ボギーの3アンダー、69で回り首位とは2打差の10位。5アンダー、67をマークした今野康晴(39=森インベスト)、上田諭尉(38=タニヤゴルフ)ら5人が首位に並んだ。
【第1R成績】

 快挙へ藤本が好発進した。前半のインを2バーディーで折り返すと、5番パー4で奥からの4メートルのフックラインを沈めてバーディー。続く6番は7メートルをねじ込んで4個目のバーディーを奪った。最終9番でグリーン手前に外してボギーとしたが、首位と2打差は上々。「雨が強かったけど、集中力を切らさずにやれたのが良かった」と納得の表情を見せた。

  前戦の日本ツアー選手権で最速記録に並ぶプロ5試合目で初優勝を飾った。幸福の神様「ビリケン」似の親しみやすい風貌と小柄ながら筋骨隆々の肉体で注目度は急上昇。取材の依頼も殺到した。それでも、浮かれることはなかった。ツアーの日程が2週間空いたが、取材は1日に詰め込みトレーニングとゴルフに費やした。

 賞金ランクで2位につけているため全英オープンの出場権をほぼ手中に収めている。今大会はリンクスコースで仮想全英の意味合いもあるが、「案外やりやすかった」と自信を深めた。ツアー制施行後に初勝利から2試合連続で優勝したのはS・バレステロス、J・M・シンの2人のみ。日本選手初の偉業に向け「また、あしたから頑張りたい」と気を引き締めた。

 ▽全英オープン出場資格 有資格者を除く今大会での成績上位4人と、開幕戦から今大会までの賞金ランク上位2人(今大会の上位4人が賞金ランクで2位までに入った場合は繰り下げ。現在1位は藤田寛之、2位は藤本佳則)。既に日本勢で資格を得ているのは、昨年のプレジデンツカップに出場した石川遼、昨年の日本オープン優勝の谷口徹、昨年の賞金ランク2位の高山忠洋、アジア地区最終予選3位の市原弘大。

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2012年6月22日のニュース