アン・ソンジュVで最速の生涯獲得賞金3億円突破

[ 2012年5月7日 06:00 ]

プレーオフを制し連覇達成にガッツポーズのアン・ソンジュ

ワールド・レディース・サロンパス・カップ最終日

(5月6日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6649ヤード、パー72)
 2年連続賞金女王のアン・ソンジュ(24=韓国)が、大会連覇を果たした。3位からスタートし強風の中、72と耐え、通算8アンダーで並んだモーガン・プレッセル(23=米国)、朴仁妃(23=韓国)とのプレーオフ1ホール目にバーディーを奪い逆転勝ちした。今季初勝利で史上最速で生涯獲得賞金3億円を突破し、賞金ランクも1位に躍り出た。宮里藍(26=サントリー)は73の通算3アンダーで10位に終わった。

 米ツアー優勝経験のある朴仁妃、プレッセルを相手にあっさり決着を付けた。プレーオフ1ホール目の18番。アン・ソンジュは第1打を右ラフに曲げたが、前の枝が気になる第2打をピン左1・5メートルにつけた。「始まる前から私は日本ツアーの代表と思っていた」と2年連続賞金女王の意地を見せ、優勝パットを決めるとキャディーと抱き合い声を出して泣いた。

 「勝ってこんなに泣いたのは初めて」というのは、シーズン序盤の苦戦が頭をよぎったから。開幕戦では初の予選落ち。続くヨコハマタイヤでは、負けたことのなかったプレーオフでイ・ボミに敗れ韓国の母親に「もうゴルフをやりたくない」と泣いて訴えた。

 プレーオフにつなげた最終18番のバーディーは右のカラーから5メートルを沈めたもの。あらためて勝負強さもアピールした。悪天候で競技が3日間となり優勝賞金の加算額は1800万円に減額されたが、日本ツアーの生涯獲得賞金が55試合目で3億円を突破。宮里藍の57試合を更新するスピード記録で、今季の賞金女王争いでも一気にトップに立った。「記録はうれしいし、これからは堂々とした本来の私を見せたい」と3年連続へ自信を見せる。

続きを表示

2012年5月7日のニュース