日本男子3大会連続銅メダル 35年ぶり決勝ならず

[ 2012年4月1日 06:00 ]

準決勝のドイツ戦でポイントを奪われ、ラケットを投げて悔しがる水谷

卓球 世界選手権団体戦第7日

(3月31日 ドイツ・ドルトムント)
 男子準決勝で、日本は08年北京五輪2位のドイツに1―3で完敗し、準優勝した77年バーミンガム大会以来35年ぶりの決勝進出を逃し、3大会連続の銅メダルとなった。準々決勝まで7戦全勝だった世界ランク8位のエース水谷隼(22=明大)が同10位のドミトリー・オフチャロフと同6位のティモ・ボルに2敗し、日本の勢いも止まった。 

 35年ぶりの決勝進出の壁は厚かった。日本はメダル獲得を狙った08年北京五輪準決勝に続き、再びドイツに行く手を阻まれた。

 第1試合で、ここまで無敗のエース水谷がまさかのストレート負け。地元の大声援を受けて意気上がるオフチャロフの勢いに押された。第2試合では、好調の17歳の丹羽に期待が集まったものの、元世界ランク1位のボルのパワーに屈し完敗に終わった。

 後がなくなった第3試合。ドイツプロリーグで10年プレーするチーム最年長24歳の岸川が、2敗した1次リーグのポーランド戦以来5戦ぶりに登場。ドイツでの経験を生かして、バウムに3―1で快勝し一矢を報いた。しかし、第4試合で水谷がボルとのエース対決に0―3で敗れた。

 決勝進出だけを目指してきた水谷だが、3大会連続の銅メダル。「期待された中でプレッシャーをはね返せるだけの実力がなかった。申し訳ない」とうなだれた。この悔しさを晴らす場所は今夏のロンドンしかない。残り4カ月。さらなるレベルアップが必要だ。

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2012年4月1日のニュース