藤原&川内の“無所属”コンビが合同練習 五輪へ合体

[ 2012年4月1日 06:00 ]

合同練習を行った藤原新(左)と川内は強風の中、荒川河川敷のコースを走る

 マラソン男子のロンドン五輪代表の藤原新(30=東京陸協)と“公務員ランナー”川内優輝(25=埼玉県庁)が埼玉県内の荒川河川敷で合同練習を行った。ともに実業団に所属していない“孤高のランナー”。年長者の藤原が声をかけ、五輪代表から漏れた川内が快諾して実現した。

 真っすぐ立っているのもつらいほどの強風の中、片道3キロの土手を2往復。交互に先頭に立って引っ張り合った。藤原は「レース感覚で、質の高い練習ができた」と言えば、川内も「しんどかったけれど、いい練習ができた」と満足げだ。

 レースを練習代わりに使う調整法を“川内メソッド”と呼んで参考にしてきた藤原。「走りに存在感がある。(並走していて)威圧感が凄い。いい刺激になった」と再び川内からパワーをもらっていた。川内は「少しでもお役に立てたらいい。予定が合う時にまたやりたいと思う」と今後も継続的に練習パートナーを務める意向。藤原はロンドン五輪へ向けて、最強のサポーターを手に入れた。

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2012年4月1日のニュース