古閑さん効果!笠りつ子2位「今年は3勝」ゲキに発奮

[ 2012年3月18日 06:00 ]

16番、クラブを選ぶ笠りつ子

女子ゴルフツアー Tポイント・レディース第2日

(3月17日 鹿児島・鹿児島高牧CC=6350ヤード、パー72)
 2打差の8位から出た笠りつ子(24=京セラミタ)が69とスコアを伸ばし、通算5アンダーで2位に浮上した。最終日は1打差から昨年8月のニトリ以来の2勝目を狙う。コースレコードタイの66で回ったジャン・ウンビ(23=韓国)が通算6アンダーでトップ。初日首位の大江香織(21=フリー)は、通算4アンダーの4位に後退した。アマの比嘉真美子(18=沖縄・本部高3年)が通算イーブンで23位につけている。
【第2R成績】

 13番パー5で3メートルのバーディーパットを沈め、14番ホールにやってきた笠の動きが一瞬、固まった。

 「14番のグリーンでラウンドリポート役で待ち構えているのが見えました」。視線の先には頼りがいがあってちょっぴり怖い先輩の姿があった。坂田信弘プロが主宰するジュニアゴルフの坂田塾熊本校時代からの姉貴分で、昨年限りでツアープロを引退した古閑美保さんだ。「見てくれていると緊張するんです。15番ですぐにパットをミス。怒られるかなと思いました」と、50センチのバーディーパットを引っかけ苦笑いした。

 この日はパットに波があったものの、ショットが安定していた。3番パー3では6Iでピン横70センチにつけてギャラリーの拍手を浴びた。「きょうはショットが抜群でした」とキャディーを務めた父・清也さん(51)。笠も「たくさんチャンスがあったから、もっと伸ばせた感じでした」と手応えを口にした。

 昨年はニトリでツアー初優勝を飾り賞金ランクも自己最高の10位に入った。オフの1月には宮崎で古閑さんらと下半身強化のトレーニングに取り組んだ。「土台がしっかりしてスイングの安定につながっている」と清也さん。さらに2月には初めて一人でハワイでトレーニングを行いスイングも調整した。

 シーズン開幕前には、古閑さんから「りつ子、今年は3勝よ」とハッパを掛けられ、思わず「ハイ!」と返事。そして掲げた目標が「年間3勝」だ。「3勝って言ったのはあおる意味もあったんです。でも、きょうの後半のショットを見るとそうなってもおかしくないレベル」と古閑さんも太鼓判を押す。笠も「最終日はミスを少なくし、強い気持ちで」とその期待に応える決意だ。

 ◆笠 りつ子(りゅう・りつこ)1987年(昭62)11月4日生まれ、熊本出身の24歳。父が坂田塾でコーチを務めていたことから9歳でゴルフを始めた。東海大二高1年の03年九州女子アマ優勝。06年にプロテスト合格。10年に賞金ランク37位で初のシード。1メートル60、58キロ。血液型AB。

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