英国代表の主任医師「五輪で握手禁止すべき」に批判続出

[ 2012年3月7日 10:10 ]

 7月27日開幕のロンドン五輪を前に、開催国英国代表の主任医師が感染による発病を防ぐために五輪で選手は握手を禁止するべきだと発言したため、メディアなどで6日に批判が噴出し、英政府が医師の見解を否定する声明を出す騒ぎに発展した。

 共同電によると、マッカーディ医師は地元選手団について「最大の脅威は病気やけが」と指摘。選手が歓迎を受ける際に多くの見知らぬ人と握手することを懸念し「体内にばい菌が入る機会を減らすべきだ」と握手禁止を促した。

 これに対し、礼儀作法の専門家は「(握手は)通常のあいさつで過剰反応だ」と疑問を提起。ウェブサイト上で「何を考えているのか」などとの声が強まり、英国オリンピック委員会は「手をせっけんで洗うなど常識的なことを選手に注意するだけ。禁止はしない」と撤回。保健省は「五輪で禁止する理由はない」との声明を出した。

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2012年3月7日のニュース