また初Vお預けも…高梨沙羅 3戦連続2位に手応え!

[ 2012年2月13日 06:00 ]

W杯ジャンプ女子の個人第9戦で2位に入った高梨沙羅(左)=国際スキー連盟提供

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子は12日、スロベニアのリュブノで個人第9戦(HS95メートル、K点85メートル)を行い、冬季ユース五輪を制した高梨沙羅(15=北海道・上川中)が出場3試合連続で自己最高の2位になった。1回目90メートル、2回目90・5メートルで246・7点だった。1回目首位のサラ・ヘンドリクソン(17=米国)が2回目に最長不倒の95メートルを決めて259・6点で今季、通算ともに6勝目を挙げた。

 またしても優勝はならなかった。1回目で90メートルをマークした高梨は123・2点で2位につけた。首位は91・5メートルを飛んで126・1点のヘンドリクソン。高梨は2回目で90・5メートルと伸ばしたが、ライバルは最長不倒の95メートルをマークした逃げ切り優勝。逆転はならなかった。それでも「優勝できなかったことよりも2位になったことを喜んでいる」と悔しさよりも手応えの方が大きかった。

 今季からスタートした女子W杯。1月にドイツ・ヒンターツァルテンで行われた個人第3戦で日本勢初の表彰台となる2位に入った。ユース五輪で優勝を飾ると、国内のNHK杯、全日本選手権を連覇。自信を携えて再び参戦した前日11日の第8戦では2本のK点越えジャンプをそろえて2位に入った。“今度こそ”の思いは強かった。

 第3戦、第8戦とも表彰台の頂点に立っていたのはヘンドリクソン。初優勝のためには越えなければならない壁ということは理解していた。その上で「勝つ可能性はある」と優勝への気持ちを高ぶらせていたが、またもお預けとなった。「ヘンドリクソンと私のいい戦いだった」。そう振り返った高梨はライバルと切磋琢磨(せっさたくま)しながら頂点を目指す。

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