経験者8人残る明大 64年ぶり優勝へ 鎧坂「足掛かりになればうれしい」

[ 2012年1月4日 08:33 ]

<箱根駅伝>早大・市川(右から2人目)を抜き3位に笑顔を見せる明大・鎧坂(左から2人目)

第88回東京箱根間往復大学駅伝競走

(1月3日 箱根・芦ノ湖~東京・大手町、復路5区間109・9キロ)
 総合優勝7度を誇る往路3位の明大は復路も3位と踏ん張り、11時間2分50秒で総合3位。補欠から当日のエントリー変更で最終10区に登場したエース・鎧坂哲哉主将(4年)が早大を抜き去り、63年の2位以来、49年ぶりのトップ3入りを果たした。
【箱根駅伝2012】

 コンディションが万全でなかったエースを、みんなでカバーした。往路は51年ぶりの3位の好発進で、復路も3位と踏ん張った。1年で8区区間3位と力走した有村は、「鎧坂さんが2区を走れない状況なのに、チームが崩れなかったのが大きい」と胸を張る。西監督も「誰ひとりブレーキもなく全員がよく走ってくれた」とメンバーを称えた。

 今大会に出場した4年は鎧坂と9区・細川の2人だけで、8人が来年も残る。「鎧坂クラスのエースを育てて、今大会みたいな駅伝をしたい」と指揮官が言えば、「ここがスタート地点。メイジ復活と言われる足掛かりになればうれしい」と鎧坂。今大会2区を走り、鎧坂から主将を受け継ぐ菊地は「今大会を糧にして、伝統校のエースになれるようにしたい」と力を込めた。総合3位は古豪復活のプロローグ。1949年(昭24)を最後に遠ざかっている総合優勝へ。1年後、強いメイジが帰ってくる。

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