五輪金メダリスト・内柴氏を懲戒解雇 女子学生にセクハラ行為

[ 2011年11月29日 13:23 ]

08年の北京五輪柔道男子66キロ級で金メダルを獲得した内柴正人

 九州看護福祉大(熊本県玉名市)は29日、女子柔道部コーチで、アテネ、北京両五輪の男子柔道金メダリストの内柴正人客員教授(33)を、柔道部の女子部員にセクハラ行為をしたとして懲戒解雇処分にした。

 大学によると、内柴氏は9月19日、合宿先のホテルで未成年の女子部員と飲酒した上でセクハラ行為に及んだ。内柴氏は事実関係を認め「合意の上だった」と話しているという。

 処分理由は「教職員としての適格性を著しく欠き、大学の信用を失墜した」とした。記者会見した二塚信学長は「事態を深刻に受け止めている。学内で検証していく」と述べた。

 大学は管理が不十分だったとして学長と女子柔道部の部長を減給、監督と他の男性コーチを戒告の懲戒処分にした。

 女子部員の関係者から9月23日に情報が寄せられ、大学が事実関係を調査していた。部員が約20人と少なく、被害者の特定につながるとの理由で、被害の詳細は明らかにしなかった。

 内柴氏は2004年アテネ、08年北京両五輪で男子柔道66キロ級を2連覇。昨年4月から大学の女子柔道部コーチを務め、今年1月には客員教授に就任していた。

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