31年ぶり快挙!魁聖新入幕で8連勝中日勝ち越し

[ 2011年5月16日 06:00 ]

臥牙丸を豪快にすくい投げで破る魁聖

大相撲技量審査場所8日目

(5月15日 両国国技館)
 200キロの巨漢でも勢いは止められない。ブラジル出身で新入幕の魁聖が、関取最重量の臥牙丸を圧倒して全勝ターンした。

 立ち合い踏み込んで、もろ差しになると土俵際まで寄りたて、最後は右すくい投げで仰向けに。「自分でもビックリ。場所前に(尾車、時津風部屋へ)出稽古に行っても勝てなかったのに。好調の要因?緊張せず足が前に出ている」。新入幕力士の中日勝ち越しは、80年九州場所で9連勝した元小結・佐田の海以来31年ぶりの快挙だ。

 取組後にはNHKのインタビューを受けた。新十両、新入幕と相撲人生の区切りで“通過儀式”のようにある栄誉あるインタビューを魁聖は経験していない。新十両の昨年名古屋場所は、野球賭博問題のため同局中継が通常の構成でなかった。八百長問題で新入幕となるはずの今年春場所は中止、技量審査場所は新入幕会見もなかった。マイクを向けられたのは十両優勝した昨年九州場所以来2度目。3度目が千秋楽の優勝インタビューなら痛快だ。

続きを表示

2011年5月16日のニュース